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“WEBサイト”と“アプリケーション”の境界線

※この記事でいう「アプリケーション」は、主にメール・SNS等のクライアントプログラムのことを指しています。

先日、スマートフォン向けのWEB技術をベースとしたアプリケーション(以下WEBベースアプリケーションと記します)のフレームワークを開発するという記事を書きました。(JTL WebApp FrameworkとかJLT WebApp Frameworkとか言ってたやつです)

開発はある程度進み、フレームワークと呼べるだけの動作をするようになりました。具体的には、Applpication - Stage - Pageの三層の概念を定義し、それらの各構成部品を切り替えていく形です。
実際に簡単な問題集のアプリケーションを作ってみましたが、一定のテンプレートを作って開発効率を下げる、という点では上手く行ったと思います。

しかし、設計を見直したく、現在は開発を中断しています。この記事はその経緯について記したものです。
技術的に具体的な内容を扱うわけでもなく、特に読んで役立つというものではありませんが、管理者のちょっとした考え事に付き合ってくださる方は、読んでいただければと思います。

先日、「WEBベースアプリケーションとネイティブアプリケーションの違い」についての記事を書きました。(こちらです)
それに関連する話なのですが、そもそも「アプリケーション」とは何か、というところから話は始まります。

研究社 英和コンピューター用語辞典によれば、"application"は、『ユーザーの具体的用途に適合した処理を行なうプログラム』とされています。つまり、WEBであろうがネイティブであろうが、ユーザの具体的な用途(たとえばメール、SNS、メモ、計算などなど)のために作られたプログラムは、“アプリケーション”と呼んで良いということです。また、その「具体的用途」は、「サービス」と読み替えることもできるでしょう。

つまり、この「具体的な用途のための処理をする」という条件を満たしていれば、もちろんWEB技術によって成り立つWEBサイトも含むことができるというわけです。ただし、現在のWEB制作の潮流である、「どんな種類の端末からでも、どんな種類のブラウザからでも快適にコンテンツが利用できる」ということ、一例としてレスポンシブWEBデザインを挙げますが、画面の構成を固定してしまうWEBベースアプリケーション開発は、これに相反するものがあります。まず、こうしたアプリケーションは、PCやタブレットで使用するには少しレイアウト上使用性が低くなります。実際には、PC用もスマートフォン用も用意して対応しているサイトが多くみられます。
では、「WEBベースアプリケーションとレスポンシブデザインWEBデザインは共存できないのか」、というと、そんなことはないと考えています。一例ですが、Google Play Developer Consoleは、PCからでもスマートフォンからでも、同じ要素を違った構成で見せることで、使いやすさや機能を犠牲にすることなく、複数デバイスに対応できています。

異なる例として、あるサービス(どれとは言いませんが)では、ネイティブアプリをわざわざ開発しているのに、中のWebViewを通してWEBサイトを利用できるために、ネイティブアプリの必要性が薄くなっているものもあります。そのとき、ネイティブアプリから操作しなくても十分に使えるサイトなのになぜあえてネイティブアプリから使わなければならないのか?という疑問が生じました。

そろそろ、いったいこの記事では何の話をしているんだ、と感じるかもしれませんが、そこでタイトルに戻ります。ずばり、『WEBサイトとアプリケーションの境界線はどこにあるのか』です。
先ほど二つのサイトの例を挙げましたが、現在さまざまな「サービス」がWEBページから利用できる以上、ほかの携帯端末の利用についてもWEBページから使えても良いはずです。ここで大切なのは、そもそもPCから利用できるようなTwitter, Facebook, Gmailといった「WEBベース」の「サービス」たちが、「アプリケーション」であるということです。その点では、そうしたWEBベースのサービスとそのWEBサイトは、「WEBサイト」であると同時に「アプリケーション」でもあるということですね。すなわちタイトルに対する答えは、「何かのサービスのためのサイトならばどちらにも当てはまる(境界を定義する必要はない)」ということです。

そうしたことがあって、その開発中のフレームワークをレスポンシブ“アプリケーション”デザインとして設計し直したい、と思うようになりました。「ネイティブアプリっぽいWEBサイト」ではなく、近頃の潮流に合わせた、さまざまな端末に対応できる「WEBサイトっぽいアプリケーションっぽいWEBサイト」を目指していくべきなのではないか、ということです。
言い換えれば、世の中の色々な「WEBサービス」から派生した各「アプリケーション」は、いずれはレスポンシブWEBデザインを含めたWEB技術により制作・開発されたWEBサイトに統合されるのではないか、という話です。
まああくまで一説を提唱しているに過ぎません。Facebookの失敗談もありますし、今後実際どうなるかなんてわかりませんけどね。
しかし、世の中チャットアプリのようにリアルタイム性が要求されるサービスばかりではありませんし、それを除いて考えれば、一つに統合してしまっても特に困らないサービスはよく見られるはずです。

また同時に、何かのサービスを開発するとき、そのコンソールとなるWEBサイト・ページをはじめからレスポンシブWEBデザインで設計することで、わざわざ「ネイティブアプリケーション」や「WEBベースアプリケーション」など、どういった手法で開発するのか悩んだり、時間をかけて新たな「アプリケーション」として開発する必要もなくなるのではないか(『「WEBサイト」は「WEBサイト」のままでいいじゃないか』ということです)とも考えています。

とはいっても、しばらくは開発に時間を割く余裕はなさそうなので、こうやって思案するばかりなんですけどね。
 


 
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