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【続】maybeとmay beの違いとは/どう使い分ける?

ずいぶんと前に、maybeとmay beの違いについて解説する記事を書きました。今になってその記事を読み返してみると、ずいぶんと適当な解説だなあという印象を受けたので、改めて、わかりやすいように解説を書いてみます。

まず結論

始めに結論を書いておきます。といっても、ここは前回の記事と同じです。
"may be"は「かもしれない」「可能性がある」ということを表します。対して"maybe"は、「たぶん」「可能性が高い」ということを表します。

まえがき

そもそも、なぜこんな記事を書き始めたのかというと、、「混同しないように、使い分け方をきちんと理解しておきたい」ということからです。前回の記事はそのためには内容が薄すぎるので、今回はそこを重点的に書きます。

※「単なる副詞」と「助動詞+動詞」という文法的な違いがあり、それに沿えば使い分けられるというのはもちろんですが、この記事では、ニュアンスについて考えます。

辞書で確認

ではまずは基本から。英和辞典を確認してみましょう。

ジーニアス英和辞典第4版によれば、

may
…かもしれない,(たぶん)…だろう

maybe
ことによると,ひょっとすると,もしかしたら

とあります。なんとなくわかったようなわからないような…
でも、「かもしれない」と「ひょっとすると」って何が違うんでしょうかね。「たぶん…だろう」と「もしかしたら…かもしれない」という二つの表現も、似ているといえば似ています。
気になりますね。

ここで、オックスフォードの英英辞典第7版を確認してみます。

may
used to say that something is possible.
何かががあり得ることだと言いたいときに使う。

maybe
used when you are not certain that something will happen or that something is true or is a correct number.
「何が起きる」「何が正しい」と言うときに、それが正しいと確信が持てないときに使う。また何か数字を言うときにそれが正しいと確信が持てないときに使う。


ようやく、有力な手掛かりがつかめてきました。「あり得るかどうか」の話のときはmay、「可能性が高いと思う」という話のときはmaybeを使う、というようなことが書いてあります。

インターネットの英語学習サイトも確認してみます。
Maybe vs May be | e Learn English Language

Maybe is an adverb that means "possibly, perhaps."
"maybe"は副詞で、"possibly"や"perhaps"と似た意味を表します。

May be is made up of two verbs [...] which together refer to a possibility.
"May be"は二つの動詞からなり、(中略)ともに用いて、何かの可能性や実現性を表します。

※先ほどのジーニアス英和第4版によれば、possiblyは30%以下の可能性であることを、perhapsは30%以上の可能性であることを表す副詞と考えると良いとのことです。参考までに、35-50%ではmaybe、65%以上ではlikey、90%以上ではprobably(等)、と考えると良いと紹介されています。


先ほどの英英辞典と似たような記述です。

結論(仮)

これらから考えて、
  1. maybeは「可能性があるが、100%とは言えない状態。まあたぶんある。」
    先ほどの英英辞典では、「正しいと確信が持てないとき」とありましたね。

  2. mayは、「可能性が高いとは言えないが、0%とはいえない状態。あるかもしれないし、ないかもしれない。」
    先ほどの英英辞典では「あり得るということ」とありましたね。


というように考えるとわかりやすそうです。

例文確認

ここで、例文を見てみます。

Maybe or May be – What is the difference? | Woodward English

Our boss was sick yesterday so he may be absent from work today. Maybe our meeting will be postponed until he comes back.
昨日ボスは風邪をひいていたから、今日の仕事は休むかもな。たぶん彼が復帰するまで会議も延期になるだろう。

先ほどの解釈と合わせて考えると、may beが「可能性があるかないか」を、maybeが「可能性が高い」ということを表している、と言えそうです。

ここで、使い分けの指針です。

先ほどの「昨日ボスは風邪をひいていたから」というセリフに続く文章には、いくつかパターンがありますよね。
A.「昨日風邪をひいていたから、彼は休むかもしれない」というパターンと、B.「昨日風邪をひいていたから、彼は多分休むだろう」というパターンです。(もちろん他にもあります)

このどちらかを表現したいかによって、maybeとmay beを使い分ければ良いわけです。どちらがどちらになるのか、もうおわかりですよね。

他の例文も見てみましょう。(同じサイトから引用します)

He may be creative or maybe he is just crazy.
彼は創造的なのかもしれないが、そうでなければ多分頭がおかしいのだろう。

こちらも同様です。

見方を変えて

これでもある程度判別できると思うのですが、ここで見方を変えてみましょう。それは、「~であるか、そうではないか。」という考え方ができるかどうかです。

まずは次の文章を見てください。
A.『入る喫茶店を間違えたかもしれないし、ここで合っているのかもしれないし。』と考えた。
B.『多分入る喫茶店を間違えたか、そうではないか。』と考えた。

ふつうに考えて、「多分~かもしれない」という表現と、「AかもしれないしBかもしれない」という表現は同時に使いません。

「~かもしれない」というのは、あるかないかぎりぎりの状態だからこそ、「ある場合」と「ない場合」の両方が考えられるわけです。
一方「たぶん~だろう」というのは、ほとんどあるものだと考える表現ですから、「たぶん~かそうじゃないか」という表現とはなかなか合いません。

以下の例文、
maybe/may be

When you are wondering whether you may be waiting in the wrong cafe, you're dealing with a verb and its auxiliary:
入る喫茶店を間違えたかもしれないと気になっているとき、あなたは動詞と助動詞を扱っていることでしょう。
⇒入る喫茶店を間違えたかもしれないと気になっているとき、"may be"を使うことになるでしょう。



whether[if]と"may be"は相性が良いですが、whetherと"maybe"の組み合わせは使いにくいようです。

具体的な使い分け方

ほかに、英語学習のWEBサイトで紹介されている内容を見てみます。主にmaybeを使う場面についての話です。

1.perhapsと置き換えてみる
The difference between may be and maybe (grammar lesson)

Like maybe, the word perhaps is an adverb. If it works perfectly in your sentence, then you should be using maybe. If perhaps does not work well (i.e., you feel there is a word missing), then you should be using may be.
maybeと同様、perhapsも副詞です。(maybeかmay beかわからないところに)perhapsを使ってみて、完璧な文章ができたならmaybeを使ってみましょう。もしperhapsではうまくいかないなら、(何が違和感があるはずです)may beを使ってみましょう。

つまり、文法的におかしいかどうかを考えるということですね。

2.場面場面で考える
Maybe or may be ? - English Grammar Today - Cambridge Dictionaries Online

In speaking, we sometimes use maybe at the end of what we say when we are making a suggestion which we are not very certain about:
会話において、質問の答え(アドバイスを求められたときの提案など)で、答えにあまり自信がないとき、文末に付け加えて使うことがあります。
※日本語でもよく使いますよね。自信がないときにとりあえず「たぶん」と付け加えるあれです。

例:
A.パソコンの調子がおかしいんだけど。写真が読み込めない。
B.It could be a birus, maybe. (ウイルスなのかも。たぶん。)



In speaking, we can use maybe as a response when we agree that something is possible:
会話において、質問されたことに対して、「あり得るね。」という趣旨の返事をしたいときに使います。

例:
A.ロニーとリンダは一月にニュージーランドを発つそうよ。
B.え、なんで? あそこで楽しそうにしてると思ってたけど。
A.さあ。多分寂しくなっちゃったんじゃない?
B.Maybe.(たぶんね。)



We can also use maybe to express uncertainty in response to a suggestion:
提案に対してはっきりとYESと言い難いとき、乗り気じゃないときに使います。

A.夕飯はチキンカレーで良い?
B.Maybe.(それでもいいよ。)
A.乗り気じゃないみたいね。
B.今そんなこと考えていられないよ。さっき朝食を食べたばかりだろ。

という感じです。
これらは定型的な表現ですね。

今のと少しかぶりますが、他のサイトも見てみます。

Maybe vs May be | e Learn English Language

それぞれの線引きについて
(中略)
Generally speaking, if there’s a verb in the clause, if you’re tacking it on to the end of a sentence, or if you’re responding to a question, maybe is the correct choice. Otherwise, may be may be your best bet.

一般的に、文節に(既に他の)動詞があるとき、文末に付け加えたいとき、質問に対する答えで使うときは、maybeが正しい選択になるでしょう。それ以外の場合は、may beを使うのがベストチョイスになるかもしれません。

だそうです。

まとめ

では最後に、これまでの内容をまとめておきましょう。

  1. 「発言に100%の自信がないとき」「たぶんね、と相手の意見に同意する」「それでもいいよ、と相手に適当に同意する場合」は、maybeを使うのが一般的
  2. 「~かもしれないし、そうでもないかもしれない」というときはmay be、「まあたぶん~だろう」というときはmaybeを使う

    (以下は参考程度に)
  3. 文章に既に動詞が入ってしまっている場合に「可能性があいまい」というニュアンスを入れたいときはmaybeを使う
  4. whetherと一緒に使われている「may」はまず「~かもしれない」と訳すと考えやすい


というところでしょう。
長くなってしまいました。少しでも理解の助けになればと思って書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

「わかりにくい」「ここは違う」などのご感想があれば、ぜひご指摘ください。
 


 
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